相談室バオバブ 運営者

濱田 唯ー精神保健福祉士

アメリカ、ミネソタ州にてソーシャルワークの学位・修士を取得後、帰国。 

精神障害者支援のNPO法人にて9年勤務。

うち5年は管理職として事業所の運営や職員育成を担当。 

2021年に独立。

精神医療の権利擁護団体にて事務局を行いながら

個別相談やオンライン講座を行っている。

2022年、相談室バオバブを開始。

自分を大切にできないと、目の前の人のことも大切にできない。

福祉の現場で働いていた時、仕事が楽しくて大好きでした。一方で大変忙しく、自分のことを後回しにして働いていたように思います。いつでも利用者さんや同僚のことを第一に考えて働いているうちに、だんだんと疲弊し、目の前の人に優しくできない自分がいました。

「私が私を大切にできていないのに、どうやって目の前の人を大切にできるのだろうか。」と考えたのがきっかけで、自分の気持ちを最優先する練習を始めました。それがやがて「自分はどう生きたいのか」と考えるようになりました。

私たちが、私たちを生きるということに取り組む。

「自分はどう生きたいのか」と考えるようになってから、今苦しいのは、自分が自分をその苦しい状況の中に置いているんだなぁと思うようになりました。

私も、自分を大切にする作業を始めよう。そう思って、自分が楽しいと感じることを選択することを始めます。「休みたい時は休もう、できないことは断ろう、相談する人を作ろう」…と、自分に優しい選択を続けた結果、「ちゃんと自分の意思で生きてる感じがする!」と嬉しくなりました。

そして自分を優先にして生きるようになると、ちゃんと周りの人に優しくできるようになりました。そして自分が望む人生のために、必要なものと不必要なものがはっきりわかるようになりました。

これってソーシャルワークだ。

この、自分の人生への取り組みこそがソーシャルワークだと感じたのです。対人支援職の私は、人の人生ばかりを考えるあまり、自分にも望みがあり、葛藤があり、受けるべきサービスがあり、つながるべき資源があるということを忘れてしまっていました。

自分を後回しにしていると、目の前の人を本当の意味で支援できない。」というのが私の結論です。

まずは、自分の人生を動かそう。

そう思いながら、今は自分のためにソーシャルワークをしています。そして、満たされた気持ちで目の前の人と関わることを楽しんでいます。

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このサイトをご覧いただいた皆さんが、自分とつながるきっかけになればと、そんな思いでいます。

2022年2月 濱田唯