先日、poshulouというウェブサービスがリリースされました。
poshulouは、「ポケットに入るような身近さと手軽さで届ける就労支援」を略して「ポシュロウ」といいます。ポケットに入っているスマホを使って、家からでも電車の中でも、サクッと気軽に始められるサービスです。
コンテンツは動画と体調チェック(ポシュログ)があります。対象は働くことについて迷ったり悩んだりしている人。障害の有無は問わず、必要だと思う人に幅広く使ってもらえます。
今回、私はこの動画を作る一員としてposhulouに参加しています。いえい!
動画の種類は幅広く、障害について、制度について、セルフケア、自己理解、人間関係についてなどなど。私は特にセルフケアや人間関係についての動画を作っております。
発案者の山本ナオキさんが想いを綴ったnoteはこちら。
今回お仕事を一緒にしたことがきっかけで、我々は一緒にラヂオ配信をする仲になりました。たくさんの人が関わっているプロジェクトでしたが、山本リーダーの温かい人柄で、温かい人たちが集まったチームなのだとすぐわかりました。良き出会いに感謝しています。
私は就労支援というものを、あまり好きになれなかった時代があります。
ソーシャルワーカーになりたての頃、ろくに働いたこともない私が「就労支援」という名目で誰かに何かをすることが、とても居心地が悪かったのです。
さらには、そんな自分が「人間は働かなければならない」というメッセージを発信する役割になっているような気がして嫌でした。
働くのが辛いのであれば無理に働く必要なんてない。仕事って、辛くて泣きながらするものではない。それよりも休むために使える制度を活用することを知ってほしい。
そんな就労支援に対してマイナスな気持ちと、自分自身は働くのが楽しすぎるというアンビバレントな状況がうまく心の中でマッチせずにいました。
2年前、オンラインカウンセリングのカウンセラーを始めました。個別相談にやりがいを感じて、相談室バオバブを自分で開くに至りました。
たくさんの人と話していく中でようやく、世の中には「働きたいのにあと一歩届かずに苦しんでいる人」や「仕事にやりがいを感じているのに環境になじめず辞めてしまう人」や「少しサポートがあれば自分の力を発揮できる人」がいることに気づきました。
多くの人が「働きたいんだけど、何かが足りなくてすごい辛い!」と感じていました。私はこの誰かの「働きたい」という気持ちを、今まで感じることを避けてしまっていたのですね。
今なら過去の私に対して思うのです。
お前が就労支援についてどうこう思っていることなんか相手には関係ないんだよ。前を(相手を)見て、話を聞いて、やること黙ってやりなさい。
そんな経緯があり、私は最近の方が「誰かの働くことへのサポート」に取り組んでいる感覚があります。その中でいただいたのが、poshulouの動画制作のお話でした。
私の担当した動画には、今までお話をしてくださった人たちへのメッセージが入っています。
職場の休憩時間、一人でお弁当を食べられなくて苦しんでいるあなたへ。
せっかく職場まで来たのに、家のことが気になって集中できず、自分を責めているあなたへ。
肝心な時に体調が悪くなってしまうあなたへ。
隣のデスクに座る同僚の機嫌に振り回されているあなたへ。
同僚に嫌われた気がして、話しかけられなくなってしまったあなたへ。
疲れすぎて、明日仕事に行けないんじゃないかと途方に暮れているあなたへ。
自分で掴み取った仕事なのに、自信が持てなくて泣きたいあなたへ。
どうか、必要な人に必要なタイミングで動画が届きますように。poshulouの動画たちが、ポケットから出てきて誰かの背中をなでることができますように。(押すんじゃなくて、なでるのが私流なんだな)
登録無料です!!働くことに関わる全ての方、ぜひご登録下さい〜。